坐禅指導

禅は坐禅を通して、心の落ち着き、自由自在、思いのままの日常生活を行うことを目指しますが、多くの人が悩むのは、損と得、苦と楽、勝ちと負けなど二つの相対する考えや感情です。では、どうしたら心(自我)に振り回されなくなるでしょうか。それは坐禅によって可能になります。坐禅によって体と呼吸が整えられ、心も整えられると、自我で濁っていた自分の心も澄んできます。人生は晴れもあれば曇りもあります。しかし本来の自己はどんな状況にも柔軟に応じていくことが出来、出会ったことと一つになって生きてゆけるのです。

    • 坐る

      •  右足を左ももの上に深く乗せ、左足をその上から右ももに乗せ、両足を同じ角度で交差させます(結跏趺坐)。

      •  結跏趺坐が難しければ、片足だけ組みます(半跏趺坐)。

      •  上体を前方へ倒し、お尻を突き出し、そのまま上体を起こす。これで、腰が立ち、安定した姿勢になります。

      • 手は、右手のひらを上に向け、その上に左手の平を上に向けて重ねます。親指の先を合わせ、手を下腹のあたりに引き寄せます。

      •目はつぶらず、首を伸ばしてあごを引き、視線を1mくらい前方の床に落とします。

      • 富士山が青空にそびえ立つような心持ちで背筋を伸ばし、下腹部の丹田(へそから6~7cm下)に力がみなぎるイメージを持ちます。

    • 呼吸を整える

      •  腹式呼吸が基本です。

      •  丹田を意識して、息をゆっくり吐ききる。吐くときにお腹はへこみ、吸うときに膨らむことを意識します。

      •  「ひとーつ、ふたーつ、・・・」と、1から10まで、頭の中で数えながら呼吸を行います。「ひとーつ」で静かにゆっくり息を吐き、出た分を吸ます。「ふたーつ」で静かにゆっくり息を吐き、出た分を吸います。これを繰り返します。

      •  10まで数えたら、また1に戻ります。

      •  これを坐禅の間繰り返すことに集中し、雑念を払います。なれると、息を吐く時間が少しずつ長くなります。